なすたさん

 2004年11月27日生まれ。
ネザーランドドワーフ種のメス。

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爪を切る音がきらい。
抱っこは大嫌いだけどなでられるのは大好き。
臆病だけど気が強い典型的な内弁慶。
そして、大のさびしがりや。

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ブリーダーさんにつけられた名前は、右手の毛色から「てぶくろ」ちゃん。
ウチに来てからムスメに名付けられた名前は「なす」。
カミさんは「なすちゃん」と呼び、当初同じように呼んでいたムスメと私はいつの頃からか「なすた」と呼ぶようになる。

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生まれてから2ヶ月後の2005年1月に熊本のブリーダーさんに高速道路のインター近くまで来てもらって譲り受け、そのままクルマで長崎のウチまで連れてきた。
長時間のクルマ旅が怖かったのか、それ以来クルマに乗るのが苦手になった。
当時小学生だったムスメの2Fの部屋で2年ほど、その後1Fの和室を陣取って気ままな生活。

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私も仕事に行くときは「なすた、行ってくるよ。」、帰ってくると「なすた、ただいま」と声をかけるのが習慣になった。
いつしか家族のみんながなすたの機嫌の善し悪しがわかるようになり、特に怒っている時の顔なんかすぐに気付けるようになった。
間違いなくわが家の一員で、アイドルで、女王様。
そして、わが家の精神的な真ん中に座っている存在。

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この夏くらいから徐々に食欲が落ち始めた。
以前も食欲が落ちる事があって病院でいただいた薬でもちなおして元気になっていたので、今回も大丈夫かなと思ったし、実際に持ち直した感じがあった。
9月に入ると何だか歩き方や座り方がおかしくなったので病院で診てもらったら腎臓の片方が機能してないようだと言われ、もう何があってもおかしくない年齢だからと言われた。
10月に入ると身体が少しずつ痩せ始め、丸くふくふくした身体がこの2週間で本当に痩せ細ってしまい、カミさんとそろそろだろうねと覚悟をしてはいた。

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 その日、カミさんは何の予定も入れずにウチにいて、ムスメは学校に行く予定だったのだが、課題を終わらせることが出来ずに学校を休み、私は宿直明けで2Fの寝室で寝ていた。
その時、カミさんがなすたの横で書き物をしようと座った時、ムスメは病院に行こうと身支度をして正にウチを出ようと2Fから降りようとした時、私は虫の知らせなのかちょうど仮眠から目が覚めた瞬間、「キュ」という小さな声を出し、そのままカミさんに見守られて息をひきとった。
さびしがりやだったから、みんながいる時に旅立ったのかな。

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飼うと決めた時からこの瞬間は覚悟はしていても、やはりキミとの別れはさびしくて悲しくてたまらない。
この家を買った次の年にウチに来たキミは、この家での生活に無くてはならない家族だし、ムスメの成長とともに成長してきたもう一人のムスメ。

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なすた、ウチに来てくれて、家族になってくれてありがとう。
最後はしんどかったろうからゆっくり休んでちょうだい。
おとうさんも、おかあさんも、なっちゃんも、なすたのことずっと大好きだよ。

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「なす」:ネザーランドドワーフ種・メス、9歳10ヶ月24日。
2014年10月21日 15時、永眠。

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