手術・・・しましゃう。

備忘録扱いということでいつでも見れるよう固定ページにも残しておきたいと思う。

–以下本文–

 またも長い放置であったが、とにかく今回のネタは備忘録として書いておく。
少々長くなると思うが、せっかくなので分割せず一回で書いていきたい。

私のメインマシンがMac mini(Late 2014)だというのはこの間あげたところだが、さすがにHDDモデルのパフォーマンスの低さに我慢できないところにきていた。
ひとつ前のメインマシンがMac Pro(Late 2013)というSSDモデル、さらにその前のメインマシンMac Pro(1st.Gen)も最後の方はシステムドライブをSSDに換装していたので、処理速度の速いSSDの環境に慣れていたところでHDDモデルへの移行だったのでそもそも最初からパフォーマンスには不満だらけ。
ただ、前の投稿で既述の通りS-ATAのSSDへの換装を目的に導入した機種なので何とかここまで我慢してきた。
しかしこのところ自宅に仕事を持ち帰ってExcelを使うことが多くなり、その処理速度の遅さに我慢の限界が近づいてきていた。
そんな中、狙っていたSSDが値下げ&高率ポイント還元という某ショップの情報を見つけ、辛抱たまらずポチッとしてしまった(笑)
というわけで、以降の内容はメーカーの保証外の内容である。
この記事をまねて同様の行為を行われた際の不具合等は当方は一切の責任を負わず、あくまでもご自身の責任で行っていただきたいということをあらかじめお断りしておく。

また、今回の作業においては「iFixit:無料リペアマニュアル」「せきねさん家(個人サイト)」という2つのサイトを参考にさせていただいた。
この場を借りてお礼申し上げる。
ありがとうございましたm(_ _)m。

久しぶりの分解ネタである。
ここまでしっかり分解するのはもしかしたらPowerMacintosh 8100/100AV以来かも(^o^;)。
まずは下準備。
ひとまず要らないファイルとかを消去し、mac OS標準のTimeMachineでバックアップをとっておく。

PHOTO01

おそらくは私の知る限りで一番評判が良いSSDシリーズである「SAMSUNG V-NAND SSD 860EVO 500GB」、保証期間が長いのがありがたい。

PHOTO02

これをHDDケースに入れ、インターネットセキュリティバリアの構成ソフトPersonal Backupでシステムドライブのクローンを作成。
TimeMachineを使っても良いのだが、クローンの方がアクティベーション関連で何かと楽なので。

PHOTO03

3時間ほどでクローンバックアップが終わったので、いよいよ手術である(笑)。

PHOTO04

使う道具はこんな感じ。
Mac miniの裏ぶたを留めているネジがいじり止め付きのT-6トルクスドライバーなので、いじり止め付きのトルクスドライバーセットとMac/iPhone修理用と謳われている細い棒状のツールを買ってみたのだが・・・

PHOTO05

以前、カミさんのMac BookとムスメのMac BookのHDD交換の時にそれぞれトルクスドライバーを買ったのを思い出し、探してみたところまさかのいじり止め付きのT-6とT-8が見つかる(爆笑)
ま、道具は揃ったと言うことで。

PHOTO06

まずは樹脂カバーを外す。
右ナナメ下あたりにヘラをつっこんでこじ開けると無事に外れる。

PHOTO07

裏ぶたは6本のT-6サイズのいじり止めつきネジで留まっている。
ネジを全部外してもあわてずゆっくりフタをずらさないと・・・

PHOTO08

Wi-Fiアンテナからのケーブルがこんなところにつながっているのだ。
知らずに引っ張ると間違いなく壊してしまうレベル、しかもコネクタが超小さい!!
あまりにも小さくて、手の大きな私には実はココが一番厄介な場所であった。

PHOTO09

中のネジはいじり止めはついてない模様。
手始めはシロッコファン、3ヶ所のネジ留めを外してゆっくりとずらし・・・

PHOTO10

ファンの電源用コネクタを外す。
ゆっくり真上に向かって外すのが鉄則、横に引っ張ってコネクタを壊すという事例がかなりあるそうなのでとにかく注意。

PHOTO11

ファンが外れたら次はロジックボード。

PHOTO12

まずはここのネジを外し・・・

PHOTO13

S-ATAドライブ用のコネクタを外す。
ボード上の全てのコネクタが真上方向に外すタイプ。

PHOTO14

こっちはドライブの電源用コネクタ。
とにかくコネクタが1cmに満たない小さいものばかりなのだ。

PHOTO15

ここまで外すとようやくロジックボードが動かせる。
Mac miniのロジックボードを外すためだけの工具があるようなのだが、私は持っていないので精密ドライバーで代用。
本体を180°回転して、てこの要領でドライバーを向こう側に倒してやるとボードがケースから外れる。

PHOTO16

これで外せると思うところだが実はもうひとつ手順が・・・

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電源ユニットから出ているメインの電源ケーブルコネクタを外してやっとボードが取り出せるのだ。

PHOTO18

ロジックボードの次は電源ユニット。
ドライブマウンタまではもう少し。

PHOTO19

電源ユニットを固定しているネジを外し・・・

PHOTO20

ACケーブルコネクタ部を固定しているピンを外したら・・・

PHOTO21

コネクタ部を反時計回りに90°回転。

PHOTO22

これで電源ユニットが引きだせる仕組みなのだ。
なかなかに面白いワザである。

PHOTO23

ようやくドライブマウンタへアクセスできる(^_^;)。
このネジを外したらマウンタを外すことができる。

PHOTO24

いやぁ、ここまで長かったなぁ。
マウンタには赤外線ユニットと起動ランプ用のLEDがくっついているのでこれを壊さないように。

PHOTO25

全てをひろげて並べてみるとこうなる。
ケースにはユニット固定用のパーツが残るだけまでになるのだ。

PHOTO26

マウンタにはこんな感じでドライブがのっている。

PHOTO27

T-8のトルクスドライバーでネジを外してHDDをマウンタから開放。

PHOTO28

次にS-ATAのフラットケーブルをコネクタから外す。
ケーブルとドライブはシールでくっついているので、シールを丁寧にはがす。

PHOTO29

ここでやっとSSDの出番である。

PHOTO30

フラットケーブルのコネクタをつなぎ、HDD同様にシールを貼ってケーブルとSSDを固定。

PHOTO31

あとはマウンタにのせて、これまでと逆の手順でMac miniを組み立てて作業完了。

さっそく電源ボタンを押して起動させるものの、何度試してもログイン画面直前で電源が落ちて起動できない
クローンを作るのに使ったソフトが少々古いので現行OSには合わなかったのか、仕方がないのでネットワーク起動でSSDをフォーマットしTimeMachineから復元。
再起動させるとあっさりと起動(笑)。
トリムサポートをONにしてOffice2011などのアクティベートをやりなおせばほぼ完了。

さすがにSSD、HDDの時はログイン画面まで2分ぐらいかかっていたものがものの数十秒、特にExcel等のスピードアップは体感で10倍くらいの快適さ。
本当に久しぶりに以前の環境に戻った感覚である。
スペック的には一昔前のMac miniだが、まだまだ充分すぎるくらい戦えるマシンになってくれた。
良かった、良かった。

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