新年のご挨拶&昨年最後のビッグイベント

 あけましておめでとうございます。
今年もたまにアップとマイペースさは変わらないものと思いますが、よろしければお付き合いくださいませ。

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さて、昨年10月以来のアップなわけだが、さすがに「なすたショック」の影響は大きく、さらにそれを乗り越えてアップできるほどのネタもなかったことからここまでアップできませなんだ。
申し訳ない。

なんだか昨年はしんどい事ばかりで良い事があったかなぁと思い出そうとしても思い出せないくらいどうしようもない一年だったのだが、最後の一日、12月31日にとても貴重な体験をさせていただいた。

このブログで以前紹介している「機動戦士ガンダムUC(以降UC)」、サンライズの代表作「機動戦士ガンダム」シリーズの中でも本筋である宇宙世紀の中の話、しかも一年戦争のストーリーの完結版と言っても過言でないくらいの重厚なストーリーで、私的にはガンダム作品史上でも屈指の名作と考えている。
その作品で原画を描いておられ、また、メカ作画監督補佐もつとめられた野崎真一氏とお話しをする機会を得たのである。
野崎さんは島原半島の方のご出身で(私の出身地島原市とそれほど離れていない)、アニメのお仕事に就かれて20年ほどだそう。
私がいつも身体のメンテナンスでお世話になっている整体院の富永先生が保育園から同級生でお友達という事で、常々私がガンダムが大好きという話をしてたことから富永先生も機会があったら会わせたいと言われていた。
たまたま、昨年末の12月31日に久しぶりに里帰りされるとのことで、私の仕事のシフトが合えば野崎さんもお会いしたいとおっしゃっていただいたので、私もなんとか都合を合わせて長崎空港でお出迎えの後、一緒にお食事をさせていただいたのだ。
とにかくいろんなウラ話を聞かせていただき、短い時間だったが本当に楽しい時を過ごさせていただいた。
不躾とは思いながら持っていったUCのBlu-rayディスクのケースにサインをとお願いしたら、ご自分では「有名人じゃないしサインもした事ないのに良いのかなぁ」とおっしゃりながら控えめにお名前を書いてくださったのだが、これは私の生涯の宝物として墓まで持っていくつもりである。
いろんなお話を聞かせていただいたのだが、特に印象に残ったのは「とにかくハードルの高い現場だった」とおっしゃったことだ。
現在のアニメーションはかなりの部分でデジタル化が進んでいる。
例えばヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズでは、エヴァや乗り物などが動くシーンはほぼCGで作成されている。
CGを使った方が安価で高いクオリティに仕上がるというのが最大の利点だ。
しかし、このUCシリーズではMSの戦闘シーンなども含めかなりの部分でアナログの線画を原画として動画を作っている。
野崎さんによると制作側からこの作品は動画をメインとして作成していくと話があったとのことで、さらにはサンライズにおいても今や主流から外れようとしている動画メインの作り方は今作が最後になるかもしれないとも言われていたそうだ。
それだけにスタッフの方々の気合いの入り方も相当なもので、人物やMSに代表されるメカのキャラクターデザインともにすごくレベルが高いものになったそうだ。
原画を描かれる人はキャラクターデザインの方が考えた絵をもとにシーンごとに決められた動きをつけていくのだが、とにかくキャラクターを忠実にコピーしながらさらに動きをつけるという画力が求められる。
今作のキャラクターはデザイン担当の方がしっかり作り込んだおかげで忠実にコピーするのも難しかったそうだ。
人物のキャラクターをみてみると「頭身が本物の人体のバランスに近く描かれており、年齢や体格に合わせてもバランスの調整がされている」。
フル・フロンタルも単にカッコよく描くのではなく、むしろ少々スタイルの良い中年男性の身体のような表現をされている。
脚の長さひとつとってもアニメにありがちな脚の長いキャラではない、本物の人間のような脚の長さで描かれているのだ。
とにかくこのアニメはいろんなところでリアルに表現されているために、作る側はとにかく大変だったそうだ。
私も長年アニメを観てきたせいか、何度もディスクを見直すうちに「あれ、ここCGじゃなく動画で動いてるんじゃ? スゲー!!」なんて思ってたところを野崎さんに言ったところすごく喜んでいただいた。
ホントにそれだけ苦労されたということで、そんなところを気にしてわかってもらっているとは思ってなかったそうだ。
ユニコーンガンダムの母艦、ネェル・アーガマは基本CGでというのが決定していたそうだが、ネェル・アーガマ全シーンの中で一ヶ所だけ野崎さんの線画が使用されている。
一見わからないくらいスムーズなのだが、確かによく見ると違っていてさらに質感が良く見えるのが素晴しい。(野崎さん自慢のシーンだそうだ)
そんなスタッフの方々の努力の甲斐あって、CG制作を超えるくらいの素晴しい映像に仕上がり、結果UCはとんでもない大ヒット作品となった。(わかる人はこの映像のクオリティが半端ない最高のデキだとちゃんとわかって観てるんじゃないかと私は思う)
野崎さんは「自分はヘタで有名でないからあまり大きい事はできないけど」とかおっしゃっておられたが、UCの最後のスタッフクレジットではちゃんとお名前が出ているし、この作品の中でも野崎さんだからと任されたお仕事もあったそうだし、アーケードゲームとして稼働しているガンダムの戦闘ゲームでキャラクターやMSのデザインもされている。
ご自分のお仕事がカタチとしてしっかり存在しているのは実に素晴しい事ではないだろうか。

私のような一ファンが自分が好きな作品の作り手とお話が出来るというのは常識では考えられないくらいラッキーでありがたい事である。
ホントにしんどい一年だったが、最後の最後にホントにとんでもないご褒美が待っていてくれたようだ。(LINEの友達登録もさせていただいた\(^o^)/
野崎さん、そして富永先生、本当にありがとうございましたm(_ _)m。
現在、野崎さんは長崎では放送されていないアニメ制作に携わられているそうだ。(タイトルを聞きそびれた)
大変なお仕事なのでお身体をお大事に、これからも素晴しい作品を世に出していっていただきたい。
ご健康とご活躍を心よりお祈りいたしております。
最後に、あらためて「機動戦士ガンダムUC」是非ともご覧いただきたいと思う。

■■サイトリンク■■
[機動戦士ガンダムUC 公式ホームページ]
[整体療術 万勝院 ホームページ]←お世話になってる富永先生の整体院

あんあん について

1967年 長崎県島原市生まれ ガンダムとMacとF1をこよなく愛するおぢさん。 タイトルの(Z)は「ゼータ」と読んでね。
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新年のご挨拶&昨年最後のビッグイベント への2件のフィードバック

  1. K のコメント:

    こんにちわ。娘さんのご友人(と呼んでもよろしいのでしょうか、恐縮です)Kと申します。ブログを拝見させていただき、これは何かコメンツしなければと思い書き込みいたした次第で候w

    読ませていただき面白かったです!ぜひ次回の更新楽しみにしておりますで候w
    ふふふww( ^ω^ 三^ω^ )

    • あんあん のコメント:

      >Kさま
      コメントありがとうございます。
      本文に書いてます通り「気が向いたらアップ」ということで、年に数回程しかアップしてない現状ですが、よろしければまたお立ち寄りくださいませ。

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