初めてのチャレンジ

 九州ではメジャーであり、ウチの食卓では定番の調味料「柚子胡椒」
毎年ウチの親父が作って分けてくれていたのだが、昨年は廻ってこなかった。
理由を聞くと「使っていたミキサーが壊れて作らなかった」とのこと。
たまたま一昨年に多めにもらっていたのでこの夏までは大丈夫だったのだが、いよいよもって無くなってしまう状況に。
で、足らないなら作ってしまおうと初めての「柚子胡椒」作りである。
以降、備忘録を兼ねてブログに残しておこう。

早速ネットでレシピを検索すると、どのサイトもだいたい次のような感じ。
【材料】
1)青トウガラシ 大量
2)柚子 たくさん
3)塩 適量

う〜む、アバウトだなぁ(笑)。

そんな中で、削った柚子の皮「1」に対しトウガラシ「4」、それを合わせた分量のおよそ1割の量の塩と説明しているレシピを発見。
う〜む、全体の割合はわかるけど、どんだけの量が必要なのかはよくわからず。
まぁ、割合がわかったのである程度の目分量で柚子とトウガラシを入手しようと考えた。
ところが、青トウガラシってなかなかスーパーで見つからなくて苦労した。
6件ほど廻ってなんとか材料をゲット。

PHOTO1

今回は
1)青トウガラシ 約500g
2)青柚子(小ぶり) 20個ほど
を準備。

PHOTO2

まずはトウガラシの下準備。
せっかくなんでウチの庭のプランターで育てた青トウガラシもちょこっとだけ追加。

PHOTO3

キッチンハサミでトウガラシのヘタをとり、半分に縦割りして中のタネをスプーンでこそぎとる。
とにかく単純作業の連続で、しかも細かい作業なのでかなりめげそうになる。
さらに、薄手の調理用手袋を着用して作業をしていたにもかかわらず、両手がヒリヒリして痛くなる。
カプサイシンを甘く見てたな。
次にやる時は厚手のビニール手袋でやろうと固く心に誓った。

PHOTO4

およそ2時間かけてなんとか下準備が完了。
ここで本来なら包丁でみじん切りにするのだが、時間と手間を短縮するために小さめに切ったあとにミキサーにかける。

PHOTO5

もう一回ミキサーにかけるので軽く粗めにやっておき、次に柚子皮の準備。

PHOTO6

これまた本来なら柚子皮も包丁でむいてみじん切りにするのだが、下ろし金で削ったほうが香りが立つとレシピにあったのでがんばって削る。

PHOTO7

これまたおよそ2時間ほどかけて20個ほどを削り、トウガラシと合わせてもう一度ミキサーに投入。(上の写真はすでにトウガラシとあわせたもの)
ここらへん写真を撮り忘れていたが(いかんせん手が痛くて、写真まで思いがいたらなかった)、そこそこ細かくなったところですり鉢に出して目分量で塩と柚子の搾り汁を少しだけ混ぜて擂り粉木であたる。
混ぜ合わさればできあがりである。
これまでおよそ5時間、思った以上に手間がかかるなぁと思った。

PHOTO8

ほぼほぼ目論んでいた量で、1年分のストックができあがった。
ただ、この後3時間以上手のヒリヒリ痛みはひかなかった(笑)。
ほんとにとんでもない痛みであった。

PHOTO9
PHOTO10

せっかくなので味見がしたいなとカミさんに言うと、これなんかどうと大根の薄切りを出してくれた。
シンプルに柚子胡椒をちょこっとつけて食べると、豊かな柚子と青トウガラシの香りと鮮烈な辛さにほんの少しの塩味。
初めてにしては良くできたんじゃないかと自画自賛してみたりして。
なじみのある味を口にしながら、毎年こんなに苦労して作ってくれてた親父のすごさを改めて感じた一日であった。

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