広島の空

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 今日は朝まで仕事で、暑くなりそうだなぁと空を見ながら帰ってきた。
戦後70年という節目の年にも関わらず、安全保障法案なんていうのが成立しようとしている。
日本には自衛隊があり、これまでもその存在が日本国憲法第9条の1項および2項に違反しているのではとの論争があったのは周知の事実。
あいまいとも言える解釈によって違憲ではないとの状態でこれまできたが、この自衛隊を限定的ながら攻撃可能な部隊にしたいというのがどうやら安倍さんの考えか。
特に問題なのがこの法案を憲法改正(9条)の手続きを経ずに通してしまおうというところだろう。
この法案の基本部分になるのは国連憲章51条の集団的自衛権、この内容は「国連加盟国に対して武力行使が行われた場合に安全保障理事会が平和維持活動を行うまでの間に、いわゆる同盟国と連携して自衛措置を行う権利」を保証しているものと私は認識している。(違っていたら無学と笑っていただきたい)
安倍さんの分かりやすい説明によれば、友達の麻生さんが悪い輩にケンカを売られた時に麻生さんを助けるために自分もケンカに参加するという事なのだそうだ。
簡単に言うものだと感じたのは私だけだろうか。
ケンカのレベルではない、局地的かもしれないが正に戦争であり武力行使なのだ。
複数の憲法学者が発言しているが、これは憲法第9条に違反していると思われる。

「正しい戦争なんてない。」
「どちらが正義でどちらが悪という定義すら存在しない。」
国のために人を殺すという事自体、おかしいことなのである。
自国に危機が迫った場合に防衛のために動く、これは国家防衛のために必要であるとは思うし、この「専守防衛」が自衛隊の基本であったはずだ。
本当に集団的自衛権を行使するのであれば国民に対してしっかり説明をし、さらに憲法改正という手順を踏まなければならないのではないか。
もちろん、国会でも国民も憲法改正に反対するであろうということだからこのような状態になっているのであろうが、今の状態がおかしいことだと政権与党は自覚すべきではなかろうか。
この政権を選んだわれわれ国民にも相応の責任があり、だからおかしいことはおかしいと声を上げなければならない。

このような事を書くと「他国から攻められた時にどうするのか」と言われそうだが、自衛権自体を否定するつもりはないし、自衛隊の存在を認めないというワケではない。
自衛のための力は必要だとは思うし、そのために自らの意思で自衛隊で尽力されている方達を尊敬する。
一方で日本は平和憲法のもと、これまで繁栄してきたのも事実。
私たちはもっと世の中に関心を持たなければならないのではないか。
責任は私たちにあるのだ。

あんあん について

1967年 長崎県島原市生まれ ガンダムとMacとF1をこよなく愛するおぢさん。 タイトルの(Z)は「ゼータ」と読んでね。
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