TVアニメ ばらかもん(全4巻)

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 やはり相変わらずのアニメネタである。
今回コンプリートしたのは「ばらかもん」
五島在住のヨシノサツキさんの同名マンガが原作(ガンガンONLINEと月間少年ガンガンで並行連載中)で、昨年の7〜9月期に日本テレビの深夜枠(長崎では土曜の朝10:00から)で放送されていた。
ちなみにばらかもんとは五島の言葉で「元気者」という意味なのだそう。
これまたムスメからおもしろいよと言われて観だしたのだが、ほんとにおもしろくてはまってしまった作品である。
あまり詳しく説明したらこれから観ようと思った方が楽しくないかもしれないのでざっくり説明すると、東京出身の書道家「半田清舟」があるきっかけから長崎県五島の田舎に移り住み、地元の人や子供たちとの交流の中で成長していくといった感じの話である(かなりざっくり)。

ストーリーももちろん良いのだが、とにかく絵がキレイ。
五島の海や空や山が本当にキレイに描かれており、その中で活躍する登場人物達がとにかく生き生きしていて観ていて楽しい作品なのだ。
私も2度五島(五島市、行った当時は福江市)に行った事があるが、画面を観ていてまた行きたいなぁと思ってしまった。
なお、ばらかもんのファンの方が実際に五島に行ってアニメの舞台となったと思われる場所をめぐっておられるHPがあって、そちらを拝見させていただくと本当にアニメの背景とそっくりな場所が沢山有り、ちゃんと五島の町(おそらくは富江地区)を再現されていることに感動を覚えるほどである。
そして、田舎が舞台の作品では避けて通れない「方言」、これまで観てきたアニメの中ではまず間違いなく一番しっくりくる長崎弁(五島弁)である。
特に主人公の半田と並んでもう一人の主人公とも言える地元の小学一年生の女の子、「琴石なる」の声をされている子役の原涼子ちゃん(神奈川県横須賀市ご出身(!)の収録当時9歳)の五島弁がほんとに自然でおどろいてしまった。
登場人物の方言の自然さにはちゃんと理由があって、方言指導に五島出身の方が二人関わっておられる。
お一人は東京在住の田中奨伍さんというヨシノ先生のお友達でどうやらアニメ関係の方ではないそうだ。
もうお一人は実はこの作品のなかで登場人物の一人「山村美和」を演じておられる声優の古木のぞみさん、長崎県上五島のご出身で、この方が一度ガイド用としてシナリオ全部の地元の人の役を方言で演じたものをCDメディア等に焼き、その音源を演じておられる方達が聞いて方言をマスターしレコーディングに臨んでおられたとのこと。
舞台が下五島なので上五島出身の古木さんの言葉と異なったところがあった場合に田中さんが修正するなどとにかく方言の完成度には力を入れたそうで、半田役の小野大輔さん曰く古木さんのガイド版を何かのオマケにつけても良いくらい完成度の高いものだそうだ。
また、古木さん以外にも五島ご出身の立木文彦さんが教頭先生役で出ておられたり、この作品のキービジュアルは山本二三さん(長崎県ご出身、ジブリ作品などで背景を描かれたり美術監督をされたりしている)が描かれておられたり、作品中に出てくる書は長崎の書家、原雲涯さんが担当されたりと、作品に沢山の長崎の方が関わっておられるのだ。

今回この作品をコンプリートしたいと思ったのは作品自体もそうなのだが、ディスクの映像特典「おのせんせい/はらすずこの五島ばらか旅」を観たかったためだ。
これは昨年の夏の終わりに小野さんと涼子ちゃんが五島に来られた模様をまとめた映像なのだが、とにかく涼子ちゃんがかわいくてたまらない、そして琴石なるそのまんまなのだ。

まぁ、そんなものも含めて作品のファンになった人たちが五島までやってくるというくらい良い作品であるこの「ばらかもん」、是非観てもらいたいと思うし、長崎県はもっとこの作品を上手く利用すれば良いのにと思うのだ。

■■サイトリンク■■
○TVアニメ ばらかもん 公式ホームページ

あんあん について

1967年 長崎県島原市生まれ ガンダムとMacとF1をこよなく愛するおぢさん。 タイトルの(Z)は「ゼータ」と読んでね。
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