Macユーザーの強い味方、Mac Fanの2007~2009縮刷版がDVD-ROMで発売された。
バックナンバーをデジタルで保存できるという素晴らしさに思わず予約購入した。
もちろんこの期間のMac Fan本誌もずっと購入しているのだが、さすがに本として保存するとすごくたまってしまうので、必要そうな部分だけ切り取っておよそ2年周期でに廃棄していたのだ。
それがこのDVD-ROMには本誌3年分(!)まるまる入っているということなのだからおどろきである。
とにかくこのMac Fanにはお世話になっている。
Macユーザーになってから10年以上ずっと読み続けているが、ホントにわかりやすく、また深い部分まで解説してくれるので、私にとってとてもありがた~い存在なのだ。
内容詳細や購入はこちらのサイトより。
ところで、すでにブログでも取り上げているが、ウチのメインマシンはAppleのMac Pro(1st Generation)である。
Woodcrest世代のDual-Core Xeon 5150(2.66GHz)が2個載ったこのMac、購入して2年半ほど経った今でも全くパフォーマンスに不満がない。
特にOSをMac OS X 10.6にアップしてからはむしろ快適になったほどなのだ。
まぁ、普段はWebやメール、仕事でExcel、サイトやブログ用にちょこっと写真をレタッチするくらいで、3Dゲームなどもしないしそれほどハードな使いかたをしないから当然と言えば当然か。
そんな状態だからメモリ増設とDVDマルチドライブの増設を初期に行い、必要に応じてHDDを増やしたくらいでCPU載せ替えみたいな大きなスペック変更になるような増設などはしてこなかった。(もちろんXeonプロセッサって高価だし、CPUアップグレードキットなんかもないし)
いわば私にとってはオーバースペックと言っても良いのである。
となると、まだまだ余力のあるこの機械で、もちょっと何かやりたくなってしまったのだ。
これまた以前ブログで書いたが、私のパソコン部屋にはBlu-ray(BD-VIDEO)ディスクの再生環境がない。
プレイヤーやレコーダーを買おうかとも思っていたのだが、せっかくなのでMacでBlu-ray再生環境(場合によっては編集環境)を構築してしまおうと考えた。
ここで、ひとつ目の問題が「MacはBlu-rayには正式対応していない」ことである。
だが、Intel MacになってからWindowsもMacで使えるようになったので、Blu-rayはWin環境で使用すると割り切ることにした。
ただし、MacでWin環境ということで確実に動作する保証はどこにもない。
それでもやってみたいのだから仕方がない(笑)。
さぁ、情報集めである。
まず、最初におことわり。
これ以降の内容は一部Appleの保証を受けられないものを含むことを承知いただきたい。
また、ウチのMac Proに対しての検証であり、全てのMacに適用できると保証するものではない。
もしも私同様にMacのBlu-ray対応化を考えておられる方がご覧になる場合、内容を参考になさるのは構わないと思うが、機器の選定や増設等はご自身の責任において行っていただきたい。
Macに限らずBD-VIDEO再生にはAACS/COPP/HDCPの3つのプロテクトにハードやソフトの対応が必要らしい。
ドライブと再生ソフトだけではダメな場合があるのだ。
CyberLinkのサポートサイトにBlu-rayディスクを扱うために必要なハードウェア条件などが紹介されており、それによると私のMac Proの純正GPU、GeForce 7300 GTでは対応しないらしいということがわかった。
一応ウチのMacのスペックは以下の通り。
機種/機種ID:Mac Pro(MA356J/A)/Mac Pro 1,1
CPU:Intel Dual-Core Xeon5150(Woodcrest) 2.66GHz × 2
メモリ:DDR2 SDRAM FB-DIMM(128bit 667MHz) 6GB
GPU:NVIDIA GeForce 7300GT
光学ドライブ(1):OPTIARC DVD RW AD-7170A(アップル純正)
光学ドライブ(2):Optiarc DVD RW AD-7200A(サードパーティ・増設)
とりあえずドライブはこれから選定しようと思っている。
モニタはこの間購入した「W2286L」がHDCP対応なのでクリア。
ネックになるGPUなのだが、ウチのMac Proに対応するのはどれかと調べたところ、ATIのRadeon HD 3870 Mac&PC Editionというグラボに行き着いた。
Mac Fan 2008年11月号にレビューがあったのだが、割りと良さげな内容だったのでほぼこれに決めようと考えていた。
ところがさらに調べていくと正式対応のアナウンスはないものの、Radeon HD 4870もMac Pro(1st)でも使用できるらしいことがわかった。
当然ながら3870よりも高性能なわけで、一気にこのグラボへと気持ちが傾いた。
ただ、「MacのグラボではBD-VIDEO再生に対応しないから、別にPC用グラボを挿している」みたいな書き込みもどこかで見かけたのが一抹の不安。
ちょっと悩みかけたところでタイミング良く(悪く?)オークションで「PC用のファームウェアをMac用に書き換えたRadeon HD 4870」というあやしげなグラボがRadeon HD 3870 Mac&PC Editionよりも安価で出品されていた。
若干逡巡したのだが、結局落札してしまった(笑)。
実は前機種のPowerMac G4でもファームウェア書き換えのPC用Radeon 8500を使っていた。
Power Mac G4をアップグレードしようとしていた当時、PowerMac G4(AGP)用の純正グラフィックカードはほぼ皆無の状態だったのだが、これまたオークションで見かけて落札した。
全く問題なく動作したのでスムーズにMac OS X環境に移行できたのだった。
過去の経験上というか、このようなモノも使えるとなまじっか知識にあるものだから、純正品じゃなくても割りと抵抗なく手を出してしまう。(もちろんリスクがともなうことは承知しているが)
そんなわけでカードも届いて装着&動作チェックとなるのだが、ちょっと長くなってしまったので以降は「Mac Pro(1st Generation) Blu-ray対応化計画発動!(その2)」へ続く。