びっくり!!(2009/03/29)

 かなり驚いている。
何かというと、F1オーストラリアGP決勝の結果である。

優勝したのはイギリス人ドライバーのジェンソン・バトン、2位はブラジル人ドライバーのルーベンス・バリチェロであった。
すごいのはこの2人が所属しているチーム、ブラウンGPである。

F1が好きな方ならよくわかると思うが、このチームは去年まで「ホンダ」として参戦していた。
ただ、ホンダが経営上の都合でF1から撤退を発表した後は当然のことながら資金難になり、チーム自体の存続も危ぶまれていたのだ。
実際1ヶ月ぐらい前にはオーストラリアGPのグリッドにもつけるかどうか不明だったのである。
そんな状態でもチームはなんとかクルマを作り、テストに参加しながら仕上げていった。
もともとはホンダワークスチームだったとはいえ、去年の成績から考えてもそんな簡単に勝てるとは想像できないし、そんなに甘い世界でもない。
ただ、F1は今年、かなり規制の変更が行われている。
去年までのクルマとは全く違うクルマを作らなければならなかったという点では、マクラーレンもフェラーリも同じである。
資金力に大きな違いはあるものの、このような条件がブラウンGPにプラスに働いたと思っても良いのかもしれない。
そして、ジェンソン・バトンというウマいドライバーの存在も大きい。
フジテレビ721の中継中に今宮さんや川井さんが何度も言ってたけど、彼はクルマやタイヤをいたわりながら「速く走る」のがとても上手なドライバーだ。
だから、今回のようにちゃんと仕上がったクルマに乗れば速い訳である。
以前から運に恵まれないドライバーだなと思っていたので、今回の彼の勝利はとてもうれしかった。

「F1 DataWeb [http://www.f1-data.jp/script/top/index.php]で調べたところ、参戦1年目の初戦初優勝という記録は1977年第1戦アルゼンチンGPの「ウルフ」というチームまで遡る。
さらに参戦1年目初戦ポールポジション&初優勝(ポールトゥウィン)という記録は1954年第4戦フランスGPの「メルセデス」まで遡ってしまう。
とにかく55年も記録されなかったほどとんでもない記録なのである。
当時はともかく、現在のF1は資金力のあるチームが絶対的に有利なのは間違いない。
必要な予算は最低でも年間400億円とも500億円とも言われる世界で、スポンサー企業もほとんどなくて開発費用の捻出にも苦労するようなチームがいきなり勝てるとは到底思えない世界での、いわば快挙なのである。
「奇跡」という人もいるかもしれないが、私はそうは思わない。
テストやGPでの各セッションの結果どおりの成績が出たのは事実であり、これは着実な積み重ねがあってこそのことなのである。
だから「快挙」と表現した。

今年のF1は去年までの勢力図がガラリとかわる可能性がある。
とてもおもしろいシーズンになりそうなので、とてもワクワクしているのだ。
最後にもう一度、ジェンソンおめでとう!!

あんあん について

1967年 長崎県島原市生まれ ガンダムとMacとF1をこよなく愛するおぢさん。 タイトルの(Z)は「ゼータ」と読んでね。
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