どたばただったFormula-E開幕戦

 たまたま今日は仕事が休み、とはいえやっぱり仕事のために自宅でMacとおつきあい。
集中力が切れて一休みとTVを点けたらFormula-Eの開幕戦の生中継。
佐藤琢磨をはじめニック・ハイドフェルドやヤルノ・トゥルーリ、ブルーノ・セナ、ルーカス・ディ・グラッシ、セバスチャン・ブエミなどF1をドライブしていた面々に加え、アラン・プロストの息子のニコラ・プロストが参戦という事で少々興味があったので観戦する事にした。
感想は残念の一言につきる。
意見は色々あるだろうが、長年F1を観続けている経験から残念と思われたところを個人的な意見としていくつか挙げてみる。

1)コース
 開幕戦で手探りとは言え、コースレイアウトがあまりにも単調でしかも道幅が狭すぎる。
 市街地コースという制限はあるだろうが、少々マシンとドライバーを過小評価しすぎではなかろうか。
 EVと言えども最高速は200km/hを超えるマシンである。
 そのスピードを活かす前にブレーキを踏まなければならないレイアウト、しかもバトルをするには狭すぎる道幅では戦っているドライバーがかわいそうである。
 まぁ、主催者側はこのくらいで良いかと思っていたら想像以上にマシンとドライバーのパフォーマンスが良かったということか。
2)実況
 Formula-Eの中継は全戦テレビ朝日が行うが、今回実況を行った某アナウンサーの不慣れさが如実に表れていたように感じる。
 何よりアクシデントなどのとっさの状況の時にドライバーの名前がすっと出てこない等、基本情報を覚えきれていないように見えたのが残念でならない。
 レースの中継においてドライバーをしっかり伝えるのは観ている側において最も欲しい情報である。
 また、レース中にマシンのテレメトリー情報がグラフィックで表示されたのだが、グラフィックのどの部分が何を表示しているのかについてもしっかり把握してなかったように見えた。
 どうしてもフジテレビのF1中継と比較してしまうのだが、やはりノウハウなのかF1中継を観慣れた者には物足りない事この上ない。
 片山右京氏ががんばって解説してくれていたが、実況するアナウンサーの不慣れさで逆に空回り感が出ていたのが残念すぎる。
3)中継時間
 これもレース中継の経験不足なのか、それともスポンサーの都合なのかわからないが、中継時間内にレースが終了しなかったためにクライマックスの最終ラップが地上波では観る事ができなかった。
 実際に最終ラップでトップを走っていたニコラ・プロストと2位を走っていたニック・ハイドフェルドが接触して3位を走っていたディ・グラッシが優勝すると言うドラマが起きていた。
 レースではセーフティカーが出るなどしてレース時間が少し長くなってはいたが、本来レースにはトラブルが付き物で中継時間はそこを考慮して設定すべきものである。
 最後の山場でいきなり中継が終わるなどとは興ざめ以外の何ものでもない。
 いっそのこと生中継ではなく編集でも良いから最終ラップまでしっかり観せてもらいたいと思うのは私だけだろうか。
 観てもらいたい、認知度を上げたいと思うのであれば観ているものが満足できるだけの状態を作るべきなのでは。

まぁ、少々批判的な事を挙げ連ねたが、Formula-Eのレース自体には期待している。
F1同様盛り上がってくれる事を願っているのは間違いないのだ。

あんあん について

1967年 長崎県島原市生まれ ガンダムとMacとF1をこよなく愛するおぢさん。 タイトルの(Z)は「ゼータ」と読んでね。
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