2015 Formula 1 Japanese GP

 2015年9月27日(日)、今年も三重県の鈴鹿サーキットでF1日本GPが行われた。
今年も自宅でCS生放送の観戦となったが、セッションスタートの金曜日こそ雨天だったものの土日は好天に恵まれたようだ。

レースはメルセデスのニコ・ロズベルグがPP、フロントロウに同じくメルセデスのルイス・ハミルトンと今年のトップのチームが前を独占、その後にウィリアムズとフェラーリのドライバーが並ぶというグリッドでスタートとなった。
まぁ、結果はスタート直後の1〜2コーナーで前にしかけたハミルトンがロズベルグをかわしてトップに立ち、そのまま危なげなくチェッカーフラッグを受けた。
ハミルトン、おめでとう。
ロズベルグはハミルトンにしかけられた時に4位まで下げたものの、着実に順位をあげて2位でフィニッシュ、3位にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが入った。
これで、ドライバーズポイントでハミルトンがロズベルグとの差をひろげ、ロズベルグはかなり不利になったであろう。
スタート直後にはハミルトンの直後にいたウィリアムズのフェリペ・マッサとレッドブルのダニエル・リカルドの接触や、中団でも接触があって多少ドタバタしたものの、20台全てが完走扱いと割りとクリーンなレースであったのが印象的だ。
もちろん激しい順位争いを各所で行っているのだが、もともと抜きにくいコースということもあり極端に危険なドライブをする者もなく、とてもフェアなレースだったと思う。

そんな中で、とにかくがんばってると感じたのはマクラーレンの2台、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンだ。
今年からホンダが復帰しマクラーレン・ホンダという25年ほど前に大活躍した最強のチームの名前が復活ということでかなり大きな期待をかけられたチームだが、昨年から導入された現在のF1のパワーユニットは当時とは全くの別物であり、他のメーカーより1年遅れて参入したホンダには不利な状況であるのは間違いなく、当然の事ながら復帰1年目で大きな結果を出すのは無理な話。
今日のレース中にアロンソが「GP2(下位カテゴリーのレース)のエンジン!」と叫んだように、メルセデスはもちろんフェラーリやルノーエンジンにはまだまだ及ばないのが現状である。
それでも今日のレースも含め、いくつものレースでザウバーやトロロッソなどの中団チームとしっかりレースが出来るように進歩してきている。
現在のF1では規則でパワーユニット(エンジンと補助機器)自体の設計変更などの開発と使用台数(4基)に制限がかかっている。
トークンと呼ばれるチケットみたいな扱いのもので特定のパーツに対しては開発が許されているものの、設計自体の変更は認められない。
つまり、基本的にはシーズン当初に投入したパワーユニット含め同型のユニット計4基で1年を走らなければならない。(これを超えるとグリッドダウンなどのペナルティ有り)
この難しい規則の中、ホンダは時にペナルティをうけながらも(エンジン4基超え)着実に進歩を重ね、シーズンの終盤にここまでレースが出来るようになってきたのだ。
今年のホンダのパワーユニットはマクラーレンのシャシーに合わせかなりコンパクトにつくられている。
小さく収まるほうがクルマ全体の空力に有効であるのだが、この結果パワーユニット自体の放熱による冷却不足に悩まされる事となった。
この設計自体は変えられないのだからもうどうしようもない。
クルマ自体の細かい部分の変更で対応し、それでもダメなら我慢しなければならないのだ。
ただ、今年のデータは間違いなく来年に活かされる。
もちろん2年目には大成功なんて夢や妄想は描かないほうが良いであろう。
どのくらいホンダがF1でレースをやるかわからないが、続けていれば必ずチャンピオンエンジンをつくってくれると信じている。
まずは、今年をしっかり走ってもらいたい。
そして、来年はちょっとだけ期待したい。

あんあん について

1967年 長崎県島原市生まれ ガンダムとMacとF1をこよなく愛するおぢさん。 タイトルの(Z)は「ゼータ」と読んでね。
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