クロスアンジュ 〜天使と竜の輪舞〜

 せっかくなので、アニメネタをもうひとつ。

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「クロスアンジュ 〜天使と竜の輪舞(ロンド)〜」である。
この作品は2014年10月〜2015年3月までの2クール、TOKYO MXなどで放送されていた深夜枠のアニメである。
サンライズのアニメーターの野崎さんが機動戦士ガンダムUCの後に作っておられたアニメで、BS11でも放送されていたようなのだが、ウチではBSアンテナをつけておらず視聴できなかったために野崎さんに伺うまで知らなかった作品だったりする。
で、まずはレンタルで観たのだが、とにかく出てくるキャラクターそれぞれが際立っておりストーリー展開も秀逸、加えて良くできた映像に一気にはまりこんでしまった。
というわけでBDコレクション決定と相成ったわけだが、いかんせん生活もあるわけだからそれほど金銭に自由があるわけではなく、およそ1年かけてようやく全8巻コンプリートとなったのだ\(^o^)/

この作品の舞台は未来の地球、「マナ」と呼ばれる高度情報技術が使える世界のお話。
人類は魔法のような力「マナ」を使って高度な文明を築いたのだが、ごく稀に産まれる「マナ」を使えないイレギュラーの人を人ならざるもの「ノーマ」と称し差別している。
ミスルギ皇国の第一皇女「アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ」は民からも愛され何事もなく戴冠の儀式を迎えるはずだったのだが、その儀式の最中に自分がノーマであったという事実を知らされ、ノーマのための隔離施設「アルゼナル」へと送られる。
人ならざるもの「ノーマ」に与えられた使命は、「ノーマの棺桶」と呼ばれる変形人型兵器「パラメイル」に乗る「メイルライダー」として、次元を超えて侵攻してくる巨大攻性生物「ドラゴン」と戦い捕獲すること。
皇女としての地位と名前を剥奪され兵士となった「アンジュ」が、この世界で生きていくためにどう戦っていくかというのが物語のメインである。

深夜枠ということもあるのか、なかなか「肌色が多い」アニメではあるもののそれほどエロさを感じないのは作画スタッフの力なのであろう(もちろんエロいシーンも少々ありはするが(笑))。
野崎さんのお話ではかなりスケジュール的に厳しい現場だったそうで、作画的に満足いかない回もあったとのこと。
オリジナルアニメで、当初の設定やストーリーが途中からごっそり変更されることもあったそうなのでそれも致し方ないのだろう。
確かに「第18話 決別の海」あたりはかなりご苦労されたのであろうと思われる感じだが、それでも物語自体を壊すほどではないと私は感じた。
基本、パラメイルやメカ、背景はCGメインのようなのだが、要所要所に手書きの作画が入っており画面のバランスが良くてとても観やすい映像だと感じる。
そして、演じられている声優の方々も本当に贅沢な配役である。(公式サイトでご確認いただきたい、すごいメンバーである)
ストーリーが進むにつれていろんな謎やキャラクターの関係性などがどんどん進行していき、とにかく魅力的な作品だったと思う。
「肌色が多め」なアニメにもかかわらず女性ファンが多い作品となったのはその魅力的なストーリー展開と、何よりもアンジュのキャラクターであろう。
このアニメのキャッチフレーズ「世界を壊して、私は生きる」のとおり、強く、まっすぐに生きようとするアンジュとこの作品の世界観に魅了されてしまった。
テーマソングやB.G.Mも含めまさしく名作・秀作である。
まずはレンタルでもいいので、機会があったらこの世界に浸っていただきたい。

■■サイトリンク■■
○クロスアンジュ〜天使と竜の輪舞〜 公式ホームページ

あんあん について

1967年 長崎県島原市生まれ ガンダムとMacとF1をこよなく愛するおぢさん。 タイトルの(Z)は「ゼータ」と読んでね。
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