広島の空(2011/08/06)

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 今年も8月6日を迎えた。
昨日からの雨もあがって薄曇りの長崎である。
稲佐山でのコンサートが終わっても、やはりこの日を特別に感じるのはやはり同じ被爆県であるためであろう。

今年は福島第一原発事故のために「核」というものを再考する年になった。
ここ数年、地球温暖化防止ということで社会ではいろいろとエコな生活をしようという方向に向かっていた。
その中でも一番消費者から支持されたものはおそらくハイブリッドカーではなかろうか。
動力のひとつとして電気モーターを併用することで燃費も良くなり、化石燃料を使用することで排出される温室効果ガス、CO2を抑制するために世界的(主にハリウッドのセレブ達)にブームになった。
ガソリンを使わないかわりに電気を使うことで環境に配慮しようというわけだが、これは「電力の安定供給」というものが大前提にあった。
その大前提が今、もろくも崩れ落ちようとしている。
私たちは間違いなく社会生活においても経済活動においても「原子力による電力の安定供給」の恩恵を享受してきた。
ほんの一部を除いて、みんな(私を含む)これほど想定を超えた事態になることを予想していなかった。
そして、わかっていたはずなのに「核」というのはこれほど人間の手に負えないものだったというのを確認した。

今、原子力発電についてさまざまな意見が飛び交っている。
賛否織り交ぜて、ほとんど正しい意見だと私は感じてしまう。
今、議論することが大事なんだろう。
ただし、一時の思いつきや感情だけで意見を言うのはまずいと思う。
経済活動や社会生活などの状況などもしっかり見据えながら、冷静に考えたいと思うのは私だけだろうか。

最後になりましたが、被災地のみなさまの一日も早い復旧・復興をあらためてお祈りしております。

あんあん について

1967年 長崎県島原市生まれ ガンダムとMacとF1をこよなく愛するおぢさん。 タイトルの(Z)は「ゼータ」と読んでね。
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