2012 F1日本グランプリ(2012/10/07)

 2012年シーズン 第15戦日本グランプリが終了した。
小林可夢偉3位表彰台という結果は嬉しい限りである。
今年の日本グランプリ、金曜のフリープラクティスまではマクラーレン2台は敵なしかと思われたものの、一晩明けた土曜日になると一転レッドブルの2台がとんでもない速さを見せ、あれだけ調子の良かったマクラーレンは苦しんでるように見えた。
予選でもレッドブルの速さは衰えず、マクラーレンはバトンが上手くまとめて3番手タイムを出すもののバトンはギアボックス交換ペナルティで5グリッドダウンが決まっており決勝は8番グリッドでのスタートが確定、ハミルトンはとにかく安定せず9番グリッドしかとれなかった。
フェラーリもロングランペースは良かったらしいのだが予選ではそれほどタイムが出ずにチャンピオンシップトップのアロンソ7番手タイム(バトンのグリッドダウンで6番グリッドへ)、マッサ10番手タイムとイマイチ。(まぁ、予選最後のライコネンのスピンによるイエローフラッグの影響もあったが)
そんな中で4番手のタイムを叩き出し、バトンのグリッドダウンで3番グリッドスタートとなった可夢偉に期待がもたれた。

決勝レーススタート直後の1コーナーでいきなりアロンソがリタイア&SC導入など序盤で混乱があったもののその後は淡々とレースは進むこととなった。
ポールスタートのベッテルは異次元の速さで一人旅、そのまま危なげなく53周走りきってトップチェッカー、チャンピオンシップトップのアロンソとのポイント差が4ポイントとなりシーズン終盤に向けて盛り上がりを見せるものとなる。
このレースで良かったと思うのは可夢偉のレース運びであった。
スタートで2番グリッドスタートのウェバーをかわして2番手に上がり、終始落ち着いたレースコントロールでしっかり表彰台を獲ったのは本人も自信になるであろう。
評価すべきはこの結果が前がつぶれちゃったとかのいわゆるたなぼたで手に入ったモノではない事。
後ろにタイヤマネジメントがむちゃくちゃ上手くて速いバトンというドライバーを従えながら慌てる事なく自分のペースでコントロール、アンダーカット目的のバトンのタイヤ交換に対応してタイヤ交換に入ったためにたまたま遅いクルマの後ろに入らざるを得なかったおかげでマッサに2番手をゆずったものの、その後もしっかりバトンを抑えながらポジションをキープして3位フィニッシュという、ちゃんとレースをしてリザルトを勝ちとったことに意味があると思う。
今年のザウバーのクルマが速いとは言え、基本のポテンシャルは間違いなくマクラーレンが上、開発力も資金力も段違いのチームのクルマを相手にちゃんとレースができることが評価すべきことなのだ。
間違いなく実力でもぎ取った表彰台なのである。
日本人がF1で表彰台に乗るのは可夢偉で3人目、F1ではなかなか結果が出せなかった日本人ドライバーだが今年のザウバーと可夢偉のセットは残りのレースでも表彰台をとれる可能性はあると思う。
可夢偉にはできるだけ続けて結果を出して来年につなげてもらいたいと思う。
世界に通用するドライバーだと思っているのだ。

おめでとう!小林可夢偉!!

あんあん について

1967年 長崎県島原市生まれ ガンダムとMacとF1をこよなく愛するおぢさん。 タイトルの(Z)は「ゼータ」と読んでね。
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