日本酒の底力

 相変わらずの更新ペースであります(^_^;)。
さて、先日このようなモノを購入。

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講談社のイヴニングで連載されていたマンガ「もやしもん」とコラボした日本酒である。
ご存知の方も多いだろうが、もやしもんとは菌とコミュニケーションがとれる特殊能力を持った主人公とその周りの人物達のゆるっとした物語である。
このブログにもたまに登場するojaさんに教えてもらい、その後ムスメも巻き込みながらそのままはまってしまって結局全巻コンプリートしてしまった作品である。
そのもやしもんとコラボした日本酒が昨年発売され買い逃してがっかりしたのだが、今年も発売されたとの情報をムスメが見つけ早速購入したのだ。

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山梨の萬屋醸造店の銘柄「春鶯囀(しゅんのうてん)」とのコラボの純米酒で「玉栄」と「吟のさと」の2種。
それぞれ酒米と酵母の組み合わせが違う酒で、当然味も違うタイプに仕上がっているそうな。
まずは「吟のさと」をいただいてみたのだが、本当に美味いの一言に尽きる。
どっしりとしたうまみを感じながらも軽やかな口当たり、日本酒ほぼ初体験のムスメも感動していた。
もう一方の「玉栄」の方も期待である。

いわゆる戦後生まれから私くらいの年代にとって「日本酒」というとあまり良い印象を持っていない人が多いのではないかと思う。
いわゆる大手の酒造メーカーが発売していた日本酒のほとんどが「三増酒」というもので、簡単に言えば本来1の原料から3倍の酒を造るのだ。
戦後の原料が手に入らない時期に開発された方法なのだが利益率が高いのでずっとその方法がとられていた。
まぁ、既述のような酒の造りかたなのでもろみからできるアルコールでは足りるわけがなく、埋め合わせるために醸造用アルコールをがっつり足して、醸造用アルコールのとげのある味を調整するために水あめや化学調味料を加えるというシロモノである(ざっくり説明)。
私も含めこの酒を日本酒(清酒)として覚えた人はおそらく日本酒は美味しくないと思っていたと推測する。
バブル期にまっとうな日本酒が世に知られるようになり徐々に三増酒はなくなっているものの、それでもその頃の記憶(別の言い方で言えばすりこみ)で日本酒を敬遠している方もいるのではないか。
幸運にも私は良い酒屋さんと巡りあったおかげで本当の日本酒の良さを知り以前のトラウマから逃れられた。
そう、そんな人たちも含め日本酒は美味しくないと思っている人たちに呑んでもらいたいと思うのが今回紹介したこの酒である。
日本酒は万能の酒である。
例えばワインなどは食べ物に対しての相性が良く言われるのは有名(特に生の魚介系はワインには合いにくい)。
ところが日本酒はほぼどのような食べ物に合わせても大丈夫。
私が知る限り魚だろうが肉だろうが美味しくいただけるのは醗酵系の酒では珍しいのだ(まぁ、あくまでも私見なので反論もあるかもしれないが)。
あらためてそんな事を考えてしまうくらい日本酒の底力を感じた酒だった。

2014年7月4日11:05現在、まだ注文できる状態にあるので、少々お高いが興味がわかれた方は是非試していただきたい。

■■サイトリンク■■
○春鶯囀×もやしもんコラボ日本酒販売[萬屋醸造店公式オンラインショップ]

あんあん について

1967年 長崎県島原市生まれ ガンダムとMacとF1をこよなく愛するおぢさん。 タイトルの(Z)は「ゼータ」と読んでね。
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