先日、何気にいつものネットショップのサイトをのぞいていたところ、ちょっとお安い「Blu-rayドライブ」を発見。
どうも以前にのぞいた時には売り切れていたらしく私の購入候補には入っていなかった。
欲しいと思っていたドライブと同じメーカーだったので早速スペックを比較したところ、
(1)インターフェイスがUSB2.0のみでeSATAがない
(2)ドライブの書き込み速度がほんのちょっとだけ低い
と、主な違いはこの2点だけで、付属のアプリケーションに問題になるような大きな差はなかった。
もちろん外見の大きな差はあるもののそこは全く問題ではなく、候補にしていたドライブとの価格差が¥10,000である。
正直「BD-VIDEO再生用として確実に動作する保証がない(笑)」ドライブに金を出すことを考えればこの価格差はおおいに魅力で、何よりも現時点での所持金で購入可能ということが大きな引きがねとなり、購入ボタンをポチッとな(笑)。
よって、ここから「Mac Pro(1st Generation) Blu-ray対応化計画発動!(完結編)」の始まりである。
連載企画となっているため「Mac Pro(1st Generation) Blu-ray対応化計画発動!(その1)・(その2)・(その3)」をお読みにならないと話がつながらないのでご注意いただきたい。
毎度のことながらおことわり。
これ以降の内容は一部Appleの保証を受けられないものを含むことをご承知いただきたい。
また、ウチのMac Proに対しての検証であり、全てのMacに適用できると保証するものではない。
もしも私同様にMacのBlu-ray対応化を考えておられる方がご覧になる場合、内容を参考になさるのは構わないと思うが、機器の選定や増設等はご自身の責任において行っていただきたい。
さて、届いたドライブ、「BUFFALO BR-816U2」の箱を開けてみると入っていたのは以下のとおり。
(1)ドライブ本体
(2)USBケーブル
(3)ACアダプター
(4)ユーティリティーCD-ROM 1枚
(5)セットアップシート(A3版) 1枚
の5点。
冊子状のマニュアルはなく、これまでは主流と思われるケーブル等のビニール袋での包装もなし。
とにかく必要最小限の簡易包装が徹底されており私としては好感が持てた。
ドライブ本体もとにかく簡素なつくりで全く飾り気なしの徹底ぶり、ドライブ前面のアウターベゼルもなく正面から見るとほぼ内蔵ドライブむき出し状態(笑)。
おそらくはオフィス向けとして企画された商品と思われる。(下の画像をご覧あれ)
セットアップシートにしたがってドライブを接続し、Windowsを起動。
付属CDから各種アプリケーションをインストールし、転送速度の最適化(TurboUSB機能を有効設定)をして再起動。
早速ウチにある唯一のBDソフト「天使と悪魔」をドライブに入れたところ、プレーヤーソフト「PowerDVD 8」が起動し「Blu-ray・HD DVDに対応させるための無料パッチをダウンロードしインストールしろ」とメッセージが出たので、指示通りにインストールした。
もう一度BDソフトをドライブに入れるとPowerDVD 8が起動し、あっさり再生に成功した。
ちょっと後先になってしまったが、Blu-ray Disc Advisorでチェックしたのが下の画像。
このチェックで使用されているドライブがHITACHI-LGの「HL-DT-ST BD-RE BH10NS30」というのがわかる。
また、相変わらずグラフィックカードドライバが×になってるが、実際には全く問題なかったのが嬉しいところ。
あらためてBDソフトを再生してみると、再生時の画質はとにかくきれい。
ウチのマシンスペックでも、フル画面再生でコマ落ちすることもなくメリハリもしっかりしている。
ウチのモニターは22インチなので解像度が1280×1050とフルHD(1920×1080)には及ばないのだが、私のようなシロートの目には全く問題ない。
1280×1024以上の解像度なら一応HD画質での再生となるから、それ以上のスペックのモニターをお持ちの場合は充分楽しめるだろう。
なんか無事に再生してくれている状態をみてちょっと感動してしまった。
ところでこのドライブ、DVDマルチドライブとしても使える。
しかもMac OS XでもBD-VIDEO再生ができないだけで、通常の用途では普通に使えるのだ。
もちろんライティングソフトの「Toast 10 TITANIUM」でもちゃんと認識されるので、ホントにMacの外付けドライブとしても問題なし、しかも別売りのToast用Blu-ray/HDプラグインを入れることでBD-VIDEOディスクの作成まで可能になる。(でも、やっぱり再生はできない)
また、パソコン本体のON-OFFに合わせてドライブの電源が自動でON-OFFになるところもいい。
この機能はMac OSでもWindowsでも有効だったので、おそらくUSB経由でのドライブアクセス信号によって切り替えているものと思われる。
最後にもう一度ウチのMacでの再生環境を紹介しよう。
機種/機種ID:Mac Pro(MA356J/A)/Mac Pro 1,1
CPU:Intel Dual-Core Xeon5150(Woodcrest) 2.66GHz × 2
メモリ:DDR2 SDRAM FB-DIMM(128bit 667MHz) 6GB
GPU:NVIDIA GeForce 7300GT ⇒ ATI Radeon HD 4870(PC用ファーム書換)
光学ドライブ(1):OPTIARC DVD RW AD-7170A(アップル純正)
光学ドライブ(2):Optiarc DVD RW AD-7200A(サードパーティ・増設)
光学ドライブ(3):HL-DT-ST BD-RE BH10NS30(USB2.0外付け)
OS(Mac):Mac OS X 10.6 (Ver.10.6.2)
Win OS 補助:Boot Camp (Ver.3.0)
OS(Win):Windows XP Professional Service Pack 2
モニター:LG W2286L(1680×1050)
外付けドライブがMac OSでも使用できるので、Macの内蔵電源の負担を減らすために増設しているAD-7200Aは外そうと思っている。
この計画の当初の費用見積はおよそ¥65,000で、実際の費用は¥50,000弱となった。
この金額は市販のBlu-rayプレーヤーよりもちょっと高く、Blu-rayレコーダーよりもちょっと安い金額。
高くついたとみるか、安くついたとみるかはそれぞれだと思うが、少なくとも私の場合は汎用性の高いドライブを使用できる環境を得たと認識しており、とても満足している。
Macを使っている方の中でBlu-rayを扱いたいと思っている人は相当数いると思われるので、そのような方達の参考となるような内容になっただろうか。
とにかく、これでDVDソフトよりもBlu-rayソフトを手にする機会が増えることになるだろう。
■■リンク■■
○BUFFALO BD-R/RE対応 USB2.0用 外付けブルーレイドライブ「BR-X816U2」