アニメーターのみなさまの死闘の記録

 ついに届いた!\(^o^)/
「機動戦士ガンダムUC GREAT WORKS BOX1 episode1-3」

PHOTO1

特製ケースの中には「原画集」・「設定集」・「脚本・絵コンテ集」の3冊。
とんでもないボリュームでそれぞれの厚さは上記の順に、約1cm、約4cm、約3cmである。

PHOTO2
PHOTO3

アニメファンの私にはどれも興味深いものばかりだが、特に気に入ったのは原画集である。
この作品の原画を描いておられた野崎さんのお話をうかがっていたのも手伝って、原画を見るだけで作画担当の方の苦労が見えてくるようである。
もちろんこの作品は線画だけでなくCGも効果的に取り入れられているのだが、現在のアニメ制作では本当に珍しい「手描き原画」がメインの作品なので原画集に納められているのは膨大に描かれた原画の本当に一部だが、それだけでも迫力が伝わってくる。
惜しむらくは原画集に納められている原画を描かれた方のお名前がそれぞれに紹介されていなかったことか。
まぁ、いろいろと事情があるだろうから致し方ないかとも思うが、いわばアニメ制作において主戦力の一角の方々が作品のどの部分を担当されたかというのを知りたいと思うのは私だけだろうか。
ただ、本当に素晴しい記録集である。
私の生涯の宝に追加決定。

なお、この「GREAT WORKS」はあと2巻発行される予定で、3月発売予定の「機動戦士ガンダムUC GREAT WORKS BOX2 episode4-6」はすでに予約済みである。

予約期間内に予約を入れておかなければ手に入りにくいと思われるこの逸品、もしかしたらネット通販でまだ置いているところもあるかもしれないので興味がわかれた方には是非手に取っていただきたい。
ただし、相当の出費は覚悟いただきたいのだが(笑)

■■サイトリンク■■
機動戦士ガンダムUC 公式ホームページ
 ↑ニュースのページにGREAT WORKSの記事あります。

カテゴリー: アニメ・映画・マンガ | コメントする

新年のご挨拶&昨年最後のビッグイベント

 あけましておめでとうございます。
今年もたまにアップとマイペースさは変わらないものと思いますが、よろしければお付き合いくださいませ。

PHOTO

さて、昨年10月以来のアップなわけだが、さすがに「なすたショック」の影響は大きく、さらにそれを乗り越えてアップできるほどのネタもなかったことからここまでアップできませなんだ。
申し訳ない。

なんだか昨年はしんどい事ばかりで良い事があったかなぁと思い出そうとしても思い出せないくらいどうしようもない一年だったのだが、最後の一日、12月31日にとても貴重な体験をさせていただいた。

このブログで以前紹介している「機動戦士ガンダムUC(以降UC)」、サンライズの代表作「機動戦士ガンダム」シリーズの中でも本筋である宇宙世紀の中の話、しかも一年戦争のストーリーの完結版と言っても過言でないくらいの重厚なストーリーで、私的にはガンダム作品史上でも屈指の名作と考えている。
その作品で原画を描いておられ、また、メカ作画監督補佐もつとめられた野崎真一氏とお話しをする機会を得たのである。
野崎さんは島原半島の方のご出身で(私の出身地島原市とそれほど離れていない)、アニメのお仕事に就かれて20年ほどだそう。
私がいつも身体のメンテナンスでお世話になっている整体院の富永先生が保育園から同級生でお友達という事で、常々私がガンダムが大好きという話をしてたことから富永先生も機会があったら会わせたいと言われていた。
たまたま、昨年末の12月31日に久しぶりに里帰りされるとのことで、私の仕事のシフトが合えば野崎さんもお会いしたいとおっしゃっていただいたので、私もなんとか都合を合わせて長崎空港でお出迎えの後、一緒にお食事をさせていただいたのだ。
とにかくいろんなウラ話を聞かせていただき、短い時間だったが本当に楽しい時を過ごさせていただいた。
不躾とは思いながら持っていったUCのBlu-rayディスクのケースにサインをとお願いしたら、ご自分では「有名人じゃないしサインもした事ないのに良いのかなぁ」とおっしゃりながら控えめにお名前を書いてくださったのだが、これは私の生涯の宝物として墓まで持っていくつもりである。
いろんなお話を聞かせていただいたのだが、特に印象に残ったのは「とにかくハードルの高い現場だった」とおっしゃったことだ。
現在のアニメーションはかなりの部分でデジタル化が進んでいる。
例えばヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズでは、エヴァや乗り物などが動くシーンはほぼCGで作成されている。
CGを使った方が安価で高いクオリティに仕上がるというのが最大の利点だ。
しかし、このUCシリーズではMSの戦闘シーンなども含めかなりの部分でアナログの線画を原画として動画を作っている。
野崎さんによると制作側からこの作品は動画をメインとして作成していくと話があったとのことで、さらにはサンライズにおいても今や主流から外れようとしている動画メインの作り方は今作が最後になるかもしれないとも言われていたそうだ。
それだけにスタッフの方々の気合いの入り方も相当なもので、人物やMSに代表されるメカのキャラクターデザインともにすごくレベルが高いものになったそうだ。
原画を描かれる人はキャラクターデザインの方が考えた絵をもとにシーンごとに決められた動きをつけていくのだが、とにかくキャラクターを忠実にコピーしながらさらに動きをつけるという画力が求められる。
今作のキャラクターはデザイン担当の方がしっかり作り込んだおかげで忠実にコピーするのも難しかったそうだ。
人物のキャラクターをみてみると「頭身が本物の人体のバランスに近く描かれており、年齢や体格に合わせてもバランスの調整がされている」。
フル・フロンタルも単にカッコよく描くのではなく、むしろ少々スタイルの良い中年男性の身体のような表現をされている。
脚の長さひとつとってもアニメにありがちな脚の長いキャラではない、本物の人間のような脚の長さで描かれているのだ。
とにかくこのアニメはいろんなところでリアルに表現されているために、作る側はとにかく大変だったそうだ。
私も長年アニメを観てきたせいか、何度もディスクを見直すうちに「あれ、ここCGじゃなく動画で動いてるんじゃ? スゲー!!」なんて思ってたところを野崎さんに言ったところすごく喜んでいただいた。
ホントにそれだけ苦労されたということで、そんなところを気にしてわかってもらっているとは思ってなかったそうだ。
ユニコーンガンダムの母艦、ネェル・アーガマは基本CGでというのが決定していたそうだが、ネェル・アーガマ全シーンの中で一ヶ所だけ野崎さんの線画が使用されている。
一見わからないくらいスムーズなのだが、確かによく見ると違っていてさらに質感が良く見えるのが素晴しい。(野崎さん自慢のシーンだそうだ)
そんなスタッフの方々の努力の甲斐あって、CG制作を超えるくらいの素晴しい映像に仕上がり、結果UCはとんでもない大ヒット作品となった。(わかる人はこの映像のクオリティが半端ない最高のデキだとちゃんとわかって観てるんじゃないかと私は思う)
野崎さんは「自分はヘタで有名でないからあまり大きい事はできないけど」とかおっしゃっておられたが、UCの最後のスタッフクレジットではちゃんとお名前が出ているし、この作品の中でも野崎さんだからと任されたお仕事もあったそうだし、アーケードゲームとして稼働しているガンダムの戦闘ゲームでキャラクターやMSのデザインもされている。
ご自分のお仕事がカタチとしてしっかり存在しているのは実に素晴しい事ではないだろうか。

私のような一ファンが自分が好きな作品の作り手とお話が出来るというのは常識では考えられないくらいラッキーでありがたい事である。
ホントにしんどい一年だったが、最後の最後にホントにとんでもないご褒美が待っていてくれたようだ。(LINEの友達登録もさせていただいた\(^o^)/
野崎さん、そして富永先生、本当にありがとうございましたm(_ _)m。
現在、野崎さんは長崎では放送されていないアニメ制作に携わられているそうだ。(タイトルを聞きそびれた)
大変なお仕事なのでお身体をお大事に、これからも素晴しい作品を世に出していっていただきたい。
ご健康とご活躍を心よりお祈りいたしております。
最後に、あらためて「機動戦士ガンダムUC」是非ともご覧いただきたいと思う。

■■サイトリンク■■
[機動戦士ガンダムUC 公式ホームページ]
[整体療術 万勝院 ホームページ]←お世話になってる富永先生の整体院

カテゴリー: アニメ・映画・マンガ | 2件のコメント

なすたさん

 2004年11月27日生まれ。
ネザーランドドワーフ種のメス。

PHOTO1

爪を切る音がきらい。
抱っこは大嫌いだけどなでられるのは大好き。
臆病だけど気が強い典型的な内弁慶。
そして、大のさびしがりや。

PHOTO2
PHOTO3

ブリーダーさんにつけられた名前は、右手の毛色から「てぶくろ」ちゃん。
ウチに来てからムスメに名付けられた名前は「なす」。
カミさんは「なすちゃん」と呼び、当初同じように呼んでいたムスメと私はいつの頃からか「なすた」と呼ぶようになる。

PHOTO4

生まれてから2ヶ月後の2005年1月に熊本のブリーダーさんに高速道路のインター近くまで来てもらって譲り受け、そのままクルマで長崎のウチまで連れてきた。
長時間のクルマ旅が怖かったのか、それ以来クルマに乗るのが苦手になった。
当時小学生だったムスメの2Fの部屋で2年ほど、その後1Fの和室を陣取って気ままな生活。

PHOTO5
PHOTO6

私も仕事に行くときは「なすた、行ってくるよ。」、帰ってくると「なすた、ただいま」と声をかけるのが習慣になった。
いつしか家族のみんながなすたの機嫌の善し悪しがわかるようになり、特に怒っている時の顔なんかすぐに気付けるようになった。
間違いなくわが家の一員で、アイドルで、女王様。
そして、わが家の精神的な真ん中に座っている存在。

PHOTO7

この夏くらいから徐々に食欲が落ち始めた。
以前も食欲が落ちる事があって病院でいただいた薬でもちなおして元気になっていたので、今回も大丈夫かなと思ったし、実際に持ち直した感じがあった。
9月に入ると何だか歩き方や座り方がおかしくなったので病院で診てもらったら腎臓の片方が機能してないようだと言われ、もう何があってもおかしくない年齢だからと言われた。
10月に入ると身体が少しずつ痩せ始め、丸くふくふくした身体がこの2週間で本当に痩せ細ってしまい、カミさんとそろそろだろうねと覚悟をしてはいた。

PHOTO8
PHOTO9

 その日、カミさんは何の予定も入れずにウチにいて、ムスメは学校に行く予定だったのだが、課題を終わらせることが出来ずに学校を休み、私は宿直明けで2Fの寝室で寝ていた。
その時、カミさんがなすたの横で書き物をしようと座った時、ムスメは病院に行こうと身支度をして正にウチを出ようと2Fから降りようとした時、私は虫の知らせなのかちょうど仮眠から目が覚めた瞬間、「キュ」という小さな声を出し、そのままカミさんに見守られて息をひきとった。
さびしがりやだったから、みんながいる時に旅立ったのかな。

PHOTO10

飼うと決めた時からこの瞬間は覚悟はしていても、やはりキミとの別れはさびしくて悲しくてたまらない。
この家を買った次の年にウチに来たキミは、この家での生活に無くてはならない家族だし、ムスメの成長とともに成長してきたもう一人のムスメ。

PHOTO11
PHOTO12

なすた、ウチに来てくれて、家族になってくれてありがとう。
最後はしんどかったろうからゆっくり休んでちょうだい。
おとうさんも、おかあさんも、なっちゃんも、なすたのことずっと大好きだよ。

PHOTO13
PHOTO14

「なす」:ネザーランドドワーフ種・メス、9歳10ヶ月24日。
2014年10月21日 15時、永眠。

PHOTO15

カテゴリー: にちにち・・・ | コメントする

どたばただったFormula-E開幕戦

 たまたま今日は仕事が休み、とはいえやっぱり仕事のために自宅でMacとおつきあい。
集中力が切れて一休みとTVを点けたらFormula-Eの開幕戦の生中継。
佐藤琢磨をはじめニック・ハイドフェルドやヤルノ・トゥルーリ、ブルーノ・セナ、ルーカス・ディ・グラッシ、セバスチャン・ブエミなどF1をドライブしていた面々に加え、アラン・プロストの息子のニコラ・プロストが参戦という事で少々興味があったので観戦する事にした。
感想は残念の一言につきる。
意見は色々あるだろうが、長年F1を観続けている経験から残念と思われたところを個人的な意見としていくつか挙げてみる。

1)コース
 開幕戦で手探りとは言え、コースレイアウトがあまりにも単調でしかも道幅が狭すぎる。
 市街地コースという制限はあるだろうが、少々マシンとドライバーを過小評価しすぎではなかろうか。
 EVと言えども最高速は200km/hを超えるマシンである。
 そのスピードを活かす前にブレーキを踏まなければならないレイアウト、しかもバトルをするには狭すぎる道幅では戦っているドライバーがかわいそうである。
 まぁ、主催者側はこのくらいで良いかと思っていたら想像以上にマシンとドライバーのパフォーマンスが良かったということか。
2)実況
 Formula-Eの中継は全戦テレビ朝日が行うが、今回実況を行った某アナウンサーの不慣れさが如実に表れていたように感じる。
 何よりアクシデントなどのとっさの状況の時にドライバーの名前がすっと出てこない等、基本情報を覚えきれていないように見えたのが残念でならない。
 レースの中継においてドライバーをしっかり伝えるのは観ている側において最も欲しい情報である。
 また、レース中にマシンのテレメトリー情報がグラフィックで表示されたのだが、グラフィックのどの部分が何を表示しているのかについてもしっかり把握してなかったように見えた。
 どうしてもフジテレビのF1中継と比較してしまうのだが、やはりノウハウなのかF1中継を観慣れた者には物足りない事この上ない。
 片山右京氏ががんばって解説してくれていたが、実況するアナウンサーの不慣れさで逆に空回り感が出ていたのが残念すぎる。
3)中継時間
 これもレース中継の経験不足なのか、それともスポンサーの都合なのかわからないが、中継時間内にレースが終了しなかったためにクライマックスの最終ラップが地上波では観る事ができなかった。
 実際に最終ラップでトップを走っていたニコラ・プロストと2位を走っていたニック・ハイドフェルドが接触して3位を走っていたディ・グラッシが優勝すると言うドラマが起きていた。
 レースではセーフティカーが出るなどしてレース時間が少し長くなってはいたが、本来レースにはトラブルが付き物で中継時間はそこを考慮して設定すべきものである。
 最後の山場でいきなり中継が終わるなどとは興ざめ以外の何ものでもない。
 いっそのこと生中継ではなく編集でも良いから最終ラップまでしっかり観せてもらいたいと思うのは私だけだろうか。
 観てもらいたい、認知度を上げたいと思うのであれば観ているものが満足できるだけの状態を作るべきなのでは。

まぁ、少々批判的な事を挙げ連ねたが、Formula-Eのレース自体には期待している。
F1同様盛り上がってくれる事を願っているのは間違いないのだ。

カテゴリー: F1 | コメントする

宇宙世紀の秘密は・・・

 今年に入って、特に春ごろからこっち主に仕事でのプレッシャーから精神的にも肉体的にもかなり追い込まれている。
あまり良くないとわかっていながら家でも仕事のためにMacと向きあう日々が続き、正直ここまでつらいと感じた事はこれまでに無いような感じである。
いろんな意味でテンションだだ落ち、毎日が面白くないというちょっと鬱な状態に陥る事もしばしばで、こうなるといかに逃げ場を作るかが日々を過ごすための必須項目となる。

で、今回の現実逃避アイテムがこちらである。

PHOTO

機動戦士ガンダム ユニコーン(以降、ガンダムUC)
もともとはこれまでレンタルで我慢してきたこのシリーズ、5話を観たあたりから揃えても良いかもと思いはじめ、7話劇場公開前のホームページでの予告編公開で完全にコレクションに欲しいと思ってしまった。
ただ、通常版でも全巻揃えるとかなりのお値段となるので二の足を踏んでいたのだが、やはりどうしても我慢できずにまずは7巻Blu-rayを購入、あまりのデキの良さに「今の自分の精神安定剤になれば(笑)」とこの度全巻コンプリートと相成った。

このシリーズのストーリー(ノベルズ)は「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」を書かれた福井晴敏氏が担当。
富野監督のファンということで、ガンダムUCにも福井氏のガンダムへの愛のようなものが随所に見受けられる。
一年戦争からの連邦VSジオンの構図のみならず宇宙世紀自体の秘密が壮大に描かれており、ファーストガンダムファンが観ても充分に引き込まれる内容である。
また、アニメに使われている音楽も秀逸、とにかく場面に応じて流れる音楽が見事なのだ。
また、各話のエンディングに流れるテーマソングも素晴しい。
特に6・7話のテーマソング、Aimerの「RE:I AM」と「StarRingChild」はガンダムUCの世界観にぴったりはまっていると感じる。
実は全7話のテーマソングやボーカルの入った挿入歌なんかを集めた「機動戦士ガンダムUC COMPLETE BEST」というCDが来月発売されるようなので、これも買いかなと思っている。

カテゴリー: アニメ・映画・マンガ | コメントする